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あまくさ

Author:あまくさ


 平将門の生涯を追うと、平安時代中葉~後半期の関東地方が、深刻なアナーキズムにつつまれていたことがわかります。東北の蝦夷との強いられた戦争。都の権門や国司たちによる過酷な搾取。
 関東の武士や民衆は、みずから汗を流して開拓した農地を守るため、立ち上がりました。それが、将門をリーダーとする大反乱です。
 将門は「新皇」と名乗り、「関東独立王国」を建設しようとしましたが、この歴史上初めての壮大な実験は、あえなくついえました。彼らの政権構想が、あまりに未熟だったからです。
 将門と坂東武者たちの見果てぬ夢。それが実現したのは、2世紀あまりのちのこと。源頼朝の登場まで待たなければなりませんでした。
 鎌倉幕府成立の本質は、武士による革命であり、働く者を社会の中心にすえる「世直し」とも言えるものでした。


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43 悪魔のマーチンゲール

 ギャンブルの世界には、「必勝法」という神話がつねに存在します。

 例えば、つぎのような話を聞いたら、どう思いますか?

 コインをほおって、裏が出るか表が出るかで賭けをするとします。
 あなたは。まず1万円を賭けます。勝てば2万円の払い戻しが得られますが、先に1万円を投資していますから、差し引きで1万円のプラスですね。負ければ賭けた1万円が没収されます。この場合は、1万円のマイナスです。

 たいへんシンプルな賭けです。
 こんな簡単な賭け事に、必勝法なんてあり得るのでしょうか?

「それが、あるのさ」

 悪魔がそう囁きます。  彼の説明は、こうです。

 あなたは最初に1万円を賭け、運悪く負けてしまい1万円損したとしましょう。
 その時は、賭け金を倍の2万円にふやして同じ勝負を試みてください。
 それでも負けた時には、2万円をさらに2倍にして4万円の賭け金を積み上げるのです。

 例えば、2回負けて3回目の勝負で勝った場合はどうなるでしょうか?

 ちょっと計算してみましょう。

 投資金額は、1万円(1回目)+2万円(2回目)+4万円(3回目)ですから、合計7万円ですね。
 そして、3回目の勝負では4万円賭けていますから、勝てば8万円戻ってきます。

 8万円-7万円=1万円

 面白いですね。やっぱり、1万円だけプラスになっています。

 では、少し極端なケースを考えてみましょうか。

 9連敗して10回目にやっと勝てた時はどうでしょう。

 1万円からはじめて、賭け金を倍々にしながら10回賭けると、合計金額はなんと1023万円になります! すごい金額ですが、ご安心を。ちゃんと回収できると悪魔はうけあいます。
 10回賭け続けた場合の賭け金は、1回目が1万円、2回目が2万円、3回目が4万円、4回目が8万円と増えていき、10回目には512万円になっています。ここで勝つと払い戻しは512万円×2で1024万円。
 いかがですか? 投入金額は1023万円。払い戻しが1024万円。差し引きではやはり1万円だけプラスになっています。

 実はこの方法、「マーチンゲール」とか「倍々法」とか呼ばれていて、ギャンブルの世界では昔からわりと有名な手法なのです。

 最初の賭け金を2倍2倍とふやしていくだけなのですが、不思議なことに、何回目に勝っても、必ず最初の賭け金(上の例では1万円)と同じ金額だけプラスになるのです。
 運悪く連敗したとしても、勝率2分の1の賭けですからいつかは必ず勝てるだろうというわけです。

 1万円からスタートし、1度目に勝った時も、何度目かに勝った時も、1万円だけプラスになります。ここで1セットが終了。そして、賭け金をふたたび1万円にもどすのです。
 1回勝つたびに1万円のプラスとなり、このセットを続ければ続けるほど儲けは少しずつ増えていきます。

 すばらしい! ここまでの説明を聞くと、いかにも完璧な「ギャンブル必勝法」のように思えてきますね。

 しかし、何か落とし穴はないのでしょうか?

 実は、あるんです。

 マーチンゲールには、大きな弱点があります。

 それは、勝った時の儲けが少ないにもかかわらず、倍々につりあげていく賭け金が、すぐにとんでもない金額になってしまうことです。

 上の例でもわかるように、9連敗した場合は1023万円もの大金が必要になります。そして、この手法、要は「勝ち逃げ必須」であって、勝つ前に勝負が打ち切りになると損だけが残ってしまうことに気付かなければいけません。
 賭けのルールで、賭け金に上限がある場合。仮に上限がなくても、賭けの相手が高額の勝負に応じてくれない場合。そして、何よりも自分自身の資金が足りなくなってしまったた場合。
 そういう場合には、莫大な損失だけが残ってしまい、破産しかねないのです。


 純粋な確率の問題として、もう一度検証してみましょう。

 1万円から賭けはじめ10回賭けると、投入金額の合計は1023万円。
 そして勝率2分の1のギャンブルで10連敗する確率はというと、これは2分の1の10乗で1024分の1になります。
 言い換えると、勝負の回数を10回までに限定した場合、1024セットのうち1023セットは成功し、1セットだけ失敗する見込みになります。
 1セット成功するごとに1万円プラスになりますから、1023セット成功すると合計1023万円の儲けになりますが、1セットの失敗で1023万円の損失をこうむりますから、何のことはないプラスマイナス0なのです。

 いくら手の込んだ操作をしたところで、確率や数字のトリックだけでお金儲けはできません。マーチンゲールは、そのことを私たちに教えてくれます。

 それは、「金融工学」とやらにも言えることなのでしょう。


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コメント

 面白いですね。これ、要するに2人が場に出した2万円、つまり自分のものでも相手のものでもなくなって宙に浮いた2万円を「勝った方」が取るから、勝ち逃げすれば結局必ず1万円取れると言うことと同じことになるわけですね。

 それより、たまにはこういう話も良いですね。先人の知恵?というか…

 ギャンブルには、人間の本質が見え隠れするような気がします。

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