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あまくさ

Author:あまくさ


 平将門の生涯を追うと、平安時代中葉~後半期の関東地方が、深刻なアナーキズムにつつまれていたことがわかります。東北の蝦夷との強いられた戦争。都の権門や国司たちによる過酷な搾取。
 関東の武士や民衆は、みずから汗を流して開拓した農地を守るため、立ち上がりました。それが、将門をリーダーとする大反乱です。
 将門は「新皇」と名乗り、「関東独立王国」を建設しようとしましたが、この歴史上初めての壮大な実験は、あえなくついえました。彼らの政権構想が、あまりに未熟だったからです。
 将門と坂東武者たちの見果てぬ夢。それが実現したのは、2世紀あまりのちのこと。源頼朝の登場まで待たなければなりませんでした。
 鎌倉幕府成立の本質は、武士による革命であり、働く者を社会の中心にすえる「世直し」とも言えるものでした。


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52 北の政所と淀の方

 関ヶ原の戦いには、それがすべてではありませんが、二人の女性の戦いという側面がありました。
 ひとりは、豊臣秀吉の正妻である北の政所・おね。もうひとりは、秀吉の側室であり淀の方と呼ばれた茶々です。
 そして、このふたりは豊臣政権をささえた二大勢力を象徴する存在でもありました。
 それは、尾張派と近江派です。

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