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あまくさ

Author:あまくさ


 平将門の生涯を追うと、平安時代中葉~後半期の関東地方が、深刻なアナーキズムにつつまれていたことがわかります。東北の蝦夷との強いられた戦争。都の権門や国司たちによる過酷な搾取。
 関東の武士や民衆は、みずから汗を流して開拓した農地を守るため、立ち上がりました。それが、将門をリーダーとする大反乱です。
 将門は「新皇」と名乗り、「関東独立王国」を建設しようとしましたが、この歴史上初めての壮大な実験は、あえなくついえました。彼らの政権構想が、あまりに未熟だったからです。
 将門と坂東武者たちの見果てぬ夢。それが実現したのは、2世紀あまりのちのこと。源頼朝の登場まで待たなければなりませんでした。
 鎌倉幕府成立の本質は、武士による革命であり、働く者を社会の中心にすえる「世直し」とも言えるものでした。


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7 女は遊べ物語

 司馬遼太郎からもうひとつ、短編の佳作を紹介します。『戦国の女たち』PHP文庫などに所収されている、「女は遊べ物語」です。

 主人公は伊藤七蔵政国。
 妻の浪費から大金持ちになった男の話です。

 この七蔵という男、女運がわるいのでしょうか、いいのでしょうか。
 彼は、織田信長と豊臣秀吉につかえました。腕っ節はなかなかのようですが、とりたてて才覚のある男ではなさそうで、歴史上の人物としてはまったくの無名です。
 ただ、彼の女房の小梅。たいそうな浪費家だったのです。

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6 戦国の梟雄

”「国主になりたいものだ」”

 この一言から、司馬遼太郎は波乱万丈の物語をスタートさせました。

”この夜のつぶやきは、日本史が永久に記憶しなければならなくなった。”

 時は戦国初頭。オープニングの舞台は、荒廃した京都。
 つぶやいた男の名は、松浪庄九郎。後の斉藤道三です。

 『国盗り物語』は、司馬遼太郎の代表作の一つ。
 この小説のストーリーは、前半と後半にわかれます。
 斉藤道三の野望の生涯を描いた前半から、後半はその志のバトンを受けついだ織田信長の覇業へと物語りは進んでいきます。

 作者が信長にあたえたキーワードは”合理主義者”。
 徹底した合理主義は、中世的な権威を破壊して近世の扉をひらく起爆剤となりました。
 同時に、理に合わぬことを嫌いぬく峻烈な人間性は、時に他人への酷薄な仕打ちにつながり、やがて本能寺の猛火へと彼を導いたのです。
 天下をめざして疾走した特異なキャラクターが明晰な筆致でくっきりと造形されており、織田信長像のひとつのスタンダードを確立した小説といえるでしょう。

 しかし、この作品の本当の面白さは、むしろ前半にあるように私には思えます。
 戦国の梟雄。美濃のまむし。
 悪名のつきまとう斉藤道三を、ここまで魅力的に描いたストーリーは他にありません。

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5 江戸の経済危機に挑んだ男

 村井淳志『勘定奉行 荻原重秀の生涯 -新井白石が嫉妬した天才経済官僚』集英社新書

 この本は、読み応えがありました。

 荻原重秀は、書名にもあるように江戸時代の勘定奉行です。
 知る人ぞ知るというタイプの人物で、一般的には知名度は低いでしょう。まとまった史料も少ないようです。
 著者は丹念に一次資料を渉猟し、謎の多かった隠れた逸材の実像を浮かび上がらせました。
 以後、荻原重秀を知りたかったら、これを読め。
 そういう本に仕上がっています。


 さて。以下は、個人的な感想です。

 私がこの本の中で一番おもしろく読んだのは、「第四章 佐渡渡海」の部分でした。

 ただ、やはりあまり知られていない人物なので、それについて書く前に、荻原重秀の代名詞とも言える業績「元禄改鋳」について私なりに説明してみます。

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3 悪の華

 「一晩眠ればケロリ」というブログを見かけました。びっけさんという方が、望月三起也「ジャパッシュ」についてふれていました。
http://blog.so-net.ne.jp/pippupgii/2007-04-23

 なつかしいですね。
 望月三起也といえば代表作は「ワイルド7」でしょうが、「ジャパッシュ」は隠れた秀作だと思います。
 私はこの作品、中学生のころ雑誌を立ち読みし(本屋さんゴメンナサイ)、単行本を買って読み返し、その単行本を古本屋に売っ払い、2年前くらいに神保町の古本屋さんで見つけてまた購入し読み返しました。まさか昔私が売り払った本ではないでしょう。

 「びっけさん」はこの作品、床屋さんで読んでいたのが、引越ししたため途中までしか読めなかったとか。
 いいですね。床屋の切れめが縁の切れめですか(笑)。
 私も「あしたのジョー」と「バイオレンスジャック」は床屋で出会いました。少年キングを購読していたもので、ジャンプとかマガジンは立ち読みや床屋だったわけです。子供でお金持ってませんでしたからね。で、キングだったからワイルドは愛読してましたし、秘密探偵JAも知ってますよ。ワイルド7では、「コンクリートゲリラ」「爆破105」「黄金の新幹線」が好きです。この作者はとにかくエンターティメントに徹していて、スピーディな展開、意表をつくどんでん返しの連続、実に面白いんですね。

で、ジャパッシュです。
 びっけさんのブログにコメントしてみようかと思ったのですが、ちょっと長くなるので、こちらから。

 まず気になったのは、びっけさんのところに、

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