Author:あまくさ
平将門の生涯を追うと、平安時代中葉~後半期の関東地方が、深刻なアナーキズムにつつまれていたことがわかります。東北の蝦夷との強いられた戦争。都の権門や国司たちによる過酷な搾取。
関東の武士や民衆は、みずから汗を流して開拓した農地を守るため、立ち上がりました。それが、将門をリーダーとする大反乱です。
将門は「新皇」と名乗り、「関東独立王国」を建設しようとしましたが、この歴史上初めての壮大な実験は、あえなくついえました。彼らの政権構想が、あまりに未熟だったからです。
将門と坂東武者たちの見果てぬ夢。それが実現したのは、2世紀あまりのちのこと。源頼朝の登場まで待たなければなりませんでした。
鎌倉幕府成立の本質は、武士による革命であり、働く者を社会の中心にすえる「世直し」とも言えるものでした。
織田信長 里見氏 通貨政策 桶狭間 司馬遼太郎 日本の歴史 北条氏 斉藤道三 荻原重秀 平田弘史 南條範夫 乱世の奸雄 青岳尼 濃姫 武士 田沼意次 南鐐二朱銀 正倉神火 八犬伝 蘇我氏 今川義元 改鋳